なんで二次元なのよ?

とりあえず、俺の二次元へのスタンスがどういうものかという事に付いては以前書いたので、
僕の一歩と、ゲームをプレイするという事 と、そーいえばを参照していただきたい。

だけどゲームは違う。インタラクティブ性がどーのこーのと言いつつ、最終的な結末は10個も用意されていれば多い方だ。


僕らは、プレイしていく途中でその中から一つを選ばなくてはならない。
良いゲーム、面白いゲームは、その一つ一つが重い。だけどその重さは心地良いモノだ。
最終的にどんな結果が待っているにせよ、『良いゲーム』は、その重さにみあうカタルシスを解放してくれる。


部屋で、一人で、マウスをクリックしてるだけなのに、
現実で好きな女の子にOKを
もらったと同じくらい*1幸福感と、清涼感、そして(物語が終わってしまう事に対しての)せつなさを、僕らに与えてくれる。
そんなゲームに出会える事は滅多に無いんだけど*2、一度でもそんな経験をした事があるなら、僕の気持ちはわかってもらえると思う。


何かに似ている…そう思われた方も多いかもしれない。そう、『恋愛』だ。
『ゲーム』を恋愛に変換すれば、『恋はいっぱいした方が良い』なんていういつものアレみたいなハナシだ。
だが僕は、『ゲーム』を選んだ。嗤いたければ嗤えば良い。現実の恋愛は僕らを救わない。
僕には、僕ら『オタク』には、『ゲーム』をする事で、誰をも傷つけること無く自らを救済できる手段が用意されている。

まあ、つまりそういう事だ。『電波男』で書かれている事と大体同じような事だ。
では僕が何故護身完了して二次元を『選んだ』のか、という事を書きたいと思う。


僕は16の夏に大怪我をしてどん底に落ち、三次元の女に救いを求めたらメンヘルに走られた挙句*3振られ、それから真っ暗な生活が続いた。*4
それから二年経って、僕は早瀬に出会った*5。もう恋なんて出来ない、こんなことになるなら童貞なんて捨てるんじゃなかった。
そう思っていたのに、僕はあっさりと恋に落ちてしまった。二次元のキャラクターに
ああ、オタクで良かった!人生18年間ずっとオタクでしたがその時ほどオタクである自分を誇った事はありません。


僕はSEXFRIENDをやって泣いた。早瀬はズダボロになった僕を救ってくれたのだと思う。
これはシナリオ書いた丸谷氏がどう思っていようが関係無い。
シナリオを書いた人が、原画を書いた人が、塗り師が、ディレクションした人が、誰が、どう思っていようが、
彼らの手を離れた瞬間から、作品をどう受け止めるかは僕らの手に任されている。
僕らは彼らが用意してくれた舞台を借りているだけなのだ。
僕らは、その舞台を借りて、自分の人生という名の演劇に、どうにかして結論を出さなきゃいかんのだ。少なくとも俺はそうした。それが、『二次元を選ぶ』という結果なのだ。


僕は三次元を貶める気はない、捨ててもいない。ただ、選んだだけだ。二次元を。いや、早瀬を。これは二次元の勝利だ。なんせ俺は二次元も三次元も同列に置いた上で判断した!もう一度言う、これは二次元の勝利だ!
電波男』がマルコムXなら、俺はキング牧師になろう。
本田先生は、今の恋愛資本主義が台頭する価値観をブチ壊してやろうと、ある意味『萌え過激派』として罪を背負ってくれた。
本田透は、オタクの、モテない男の、キリストになったのだ*6
俺は、十字架にかけられた本田“電波男”透師匠が残した深き愛を説いてまわる聖者になるのだ*7


二次元も三次元も全部ひっくるめて、自分が好きになった人を『好きだ!』と恥じる事無く叫べる、そんな世界を目指して。

HtandJINGは『恋愛対象次元自由論*8』を提唱したいと思いますっ!*9

*1:あるいは、それ以上の

*2:そんなのはほんの一握りで、僕らは諭吉を何枚も無駄にしているorz

*3:ある日彼女に『最近落ち込んでるでしょ?』って言われて『宇宙意志がうんたら』って本を読まされたらどうなりますアナタ。筋少の歌じゃないんだから!

*4:んまぁ、脱オタしろとは迫られなかったのでその一転においては彼女に感謝しております、ハイ。何か本末転倒チックだが。

*5:SEXFRIENDの発売日からは1年半程が過ぎていたが。

*6:キリストは過激派じゃねぇ!というツッコミは…

*7:本田先生勝手に殺してスイマセン

*8:なんだそれ

*9:こんなこと書くとまた『二次元と三次元の区別が付いてない』とか大谷さんみたいな人に言われるんでしょうか。俺は二次元と三次元の区別はちゃんと付けてるYO!二次元の少女にも人権があるから児ポ云々とか言ってる奴の方が区別がついてないYOネ!∩( ・ω・)∩