rootsではなくroute
- 出版社/メーカー: ハピネット
- 発売日: 2006/09/29
- メディア: DVD
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でも、起こってしまった事は起こってしまった事で変えようが無い。そこに意味とか理由とかはいくらでも見出せるけど、それは僕以外の人間にはそれこそ何の意味も無いことだ。
この映画では、ある姉弟が突然『両親だけが居なくなってしまった*1世界』へ放り出される。
それは中学生の彼らにとっては途方も無い力をもった怪物の様な出来事である。
彼らはその『現実』に抗おうと奮闘するけれど、結局何も起こらないま姉弟は離れ離れになって映画は終わる。
『変化』というのは時として暴力的なまでの苦痛を人に強いる。でもその先には新しい『何か』がきっとあるんじゃないのかと思う。居なくなって/なくなって/変わってしまったものはしょうがないもの。悲しいけれど、前に進まなきゃいけないときは来る。あたらしい『何か』を見つけるために。
この映画のラストが、結構どうしようもない状態だってのに何だか爽やかなのは、主人公がその『何か』を戸惑いながらも見つけはじめているからじゃないかな。と、おもいます。
主演の多部未華子は全然かわいくない。
だけど、ツリ目の可愛げの無いブスっとした表情が何か物言いたげな感じ。
なんだかすごく、いい。
すごい存在感だなー。
『夜のピクニック』でもその持ち味は発揮されていたけど、映画の出来も、彼女の演技もこっちのが上じゃないかな。