買いもん

CDを4枚買った。そのうちの三枚がライド関連なんだけど。
RIDEつうバンドは所謂シューゲイザーバンドな訳だけど、2ndアルバム以降はどんどん普通のロックバンドになっていった。靴を見つめて演奏していた彼らが大人になっていった証拠でもあるんだろうけど、僕には彼らが輝きを失っただけに思えた。まぁ、正直『つまんねぇな』と思っていた訳ですぉ。そして、1stで僕が大好きだった楽曲もノイズやフィードバックを取り払っちゃえば同じような『つまんねぇ』曲になってしまうかもしれないっつーのがとにかく不安だった。


今回買った内の1枚がVo&Gのマーク・ガードナーの03年NYアコースティックライブの模様を納めたものだ。最初のMCで『今日は何曲か新曲とライド時代の曲とソロ作を演奏するつもりだ。僕はノイズを失ったけどその分サウンドはグレートになったと思うんだ。』と宣言していた。不安を隠しつつ聴いていく。
7曲目、ライド時代の名曲『Vapour trail』。
聴こえてきた楽曲は、当時と全く遜色の無い、いや、より輝きを増したといっていい程で。僕は馬鹿だった。そう思うのと同時に、1stの楽曲がこんなにも高い音楽的強度を持っているという事に胸のすく思いがした。


RIDEの楽曲で一際大きい歓声が起こるのはまぁちょっと残念な気もするけど、余計な装飾(当時の彼らにしてみれば自信のなさから来る『照れ』がノイズを生み出していたんだろう)を取り去っても変わらないRIDE時代の楽曲の素晴らしさと、意外に良い出来のソロ曲を一杯聴く事ができて僕は満足ですよ。
また来日してくれないかなぁ…