青⇒黒

我らが?weezer5枚目のアルバムである。
僕はweezerの最高傑作はPinkertonなんじゃないかと思ってるんですが、今店頭に行ってもウィーザー特集の中にピンカートンは含まれて居ない罠。売り上げけ!売り上げが悪いんけ!!(+Д×


で、今回のアルバムなんですが。シングルカットされた1曲目からまことweezerらしい作品である。まさに原点回帰。21世紀版ブルー・アルバム。だが何かが違う。②③⑥⑦⑧など泣きメロは一杯だし、リヴァースのヴォーカルも相変わらずエモーショナルだ。だけど。だけど何かが違う。何かが足りない。そう、必死さだ。Pinkertonの時のような必死さが、今にも泣き出してしまいそうな悲愴感が、無い。
それはそうだ。コイツらぁもう10年選手だ。いうならばベテランである。安定して来て当然だろう。特典映像でブライアンが言っていた様に彼らは『もう青くて賢い事ばかり言っていられない』のだろう。10年だ。彼らがデビューした時俺はまだ小学生だった。色んな事があった。それはウィーザーだって同じだろう。


冴えないボンクラ達が必死こいて作り出した蒼く輝ける至宝ブルー・アルバムは10年経って真っ黒になって帰ってきた。あの時と変わらない、どこまでもポップで、そしてちょっと切ない曲を書き続けている彼らだけど、若さを、必死さを失った彼らに存在意義はあるのかというとどうだろうか。でも、楽曲群は素晴らしい。そんな複雑な思いにさせてくれるアルバム。


メイク・ビリーヴ

メイク・ビリーヴ