感想

川の深さは (講談社文庫)

川の深さは (講談社文庫)

読みました。ローレライの映画見た時から読もう読もうと思ってたんですがね。
うぅむ…なんて重厚なライトノベルいやマジデ。
主人公がヒイロだったりなんだったりする部分は置いといてですね、話の筋はアフタヌーンとかその辺の漫画に出てきそうな感じですよね。


で、作者の福井晴敏さんは重度の*1ガノタである訳なんですが、それがある種いい方向に影響してるんじゃないかな、と。
 amazonなんかでレビューを読むとですね、兵器や戦闘シーンの描写に対する意見が二分されてるわけですよ。あまり軍事方面に詳しく無さそうな人のレビューは『リアル』『緻密』とかそんな感じで。で、軍ヲタの人からは『でたらめ回転ジャネーヨm9(^Д^)』とか。


つまり、何が言いたいかといいますと、嘘のつき方が上手い、と。ガンダムだって真面目に考えれば現実感のかけらもありゃしない訳で。でも見せ方で作品世界上の『リアリティ』は獲得してる訳じゃないですか。その辺の『ガンダム』の上手い嘘のつき方を吸収してるから、真面目な小説としてはかなり突拍子の無い設定やシナリオでも充分読ませてくれるんじゃないかな、と*2

*1:いや、病的、か。平成ガンダムも好きなようですし

*2:まぁ福井さん自身の力量あってのモノダネですが